5月に厚生労働省が平均寿命調査の結果を発表しました。国勢調査の結果などを使い、全住民の人口と死亡数などをもとに計算されたもので、都道府県や市区町村別では5年ごとに公表されています。
今回の調査では、川崎市麻生(あさお)区が男女ともに全国で1位となりました。東京・新宿から快速急行で20分あまりというそのベッドタウンは、多摩丘陵の里山が連なる土地で庭が広い戸建て住宅が多く、まわりには農地や山林も多く自然環境が豊かな土地柄。住民の平均寿命は男性が84.0歳、女性は89.2歳だそうです。
どこに行っても坂道ばかりなので、足腰が鍛えられるという地理的要因に加えて、地域の仲間と共に行うウォーキングのほか、体操やスポーツ活動、文化施設でのイベントなど心身の健康を図る取り組みの多いことも長寿に関係がありそうです。
WHO(世界保健機関)の報告によると、健康は社会的な状況に左右され、医療の充実や所得などの要因に加え、人と人とのつながりが豊富な地域ほど要介護リスクが低いことがわかっています。
社会参加活動とは、個人ではなくグループで行う活動ですが、そこでの会話量や笑いが健康を促進させる効果があると多数報告されています。
人が集まれば、自ずと役割が生じます。リーダー・世話役などになると、メンバーへの貢献や頑張りが必要で大変なことも多々ありますが、何もしていない人と比べると、社会参加活動をしている人の方が認知症リスク・死亡リスクが低いと言われています。
グループ特有の活動が、きっと健康に良い影響を与えているのですね。皆さんも是非、いろんな活動に積極的に参加し、いつまでも元気且つ健康でいられる体づくりに励みましょう。
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