今の時期は体にむくみを感じやすいですが、皆さんはいかがですか?夕方になるとパンパンに腫れた脚に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
人間の体には全身に「リンパ管」が張り巡らされており、体内で余った水分や老廃物は、リンパ液となってその中を流れています。リンパ管は、いわば下水道のような存在です。
脇の下や腹部、脚の付け根などの要所要所に、関所のような「リンパ節」が約600~700個あり、リンパ液を濾過するフィルターの役割を果たしてくれています。細菌やウィルスなどの異物をリンパ節でキャッチすると腫れが起こります。風邪を引いたり、疲れたりして体調が悪化すると、リンパ液の流れも悪くなって免疫力も低下します。
皮膚の表面から深さ約2ミリのところに「毛細リンパ管」という最も細い管が網目状に広がっており、皮膚を伸ばすこと(マッサージ)でリンパ液の流れが促進されます。
マッサージでリンパ液の流れが良くなると、むくみが解消されて翌朝はだるさを感じにくくなります。ポイントは「優しくなでる」ことです。音楽を聴きながら、テレビを観ながらなど、「ながらマッサージ」がちょうど良い強さです。
マッサージ以外に、座っている状態で足首を回したり、膝を曲げ伸ばししたりすることも、筋肉のポンプ作用でリンパの流れが促進されるので、むくみ解消に効果的です。
リンパの流れを整えると、むくみが解消されるだけでなく、疲れも和らぎます。今日のむくみや疲れは、できるだけその日中に、解消できるといいですね。
健やかでいきいきとした人生を送るために、自分で簡単にできるセルフケアを日常生活の中に取り入れて、習慣化してみませんか。
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