8020(ハチマルニイマル)運動をご存じですか?
「80歳で20本以上の歯を残そう」という歯の健康を推進する活動です。自分の歯が多いほど食事への満足度が高く、さらには全身へのさまざまな健康効果があると言われています。
成人の歯の数は28本(親知らずを入れると32本)、年を重ねても歯がたくさん残っている人は、歯科だけではなく総合的な医療費が少ないことが分かっています。
また、高齢化で増え続けている認知症や寝たきり状態、肺炎などのリスクも、歯の数が多い人ほど低くなるという研究データが多数あります。
つまり、歯が多く残っている人ほど健康と言えそうです。
正しい歯磨きで人生100年時代に備えましょう
歯を失う2大原因である歯周病と虫歯は、原因菌の住処である歯垢がいつまでも残っていることで起こります。口腔ケアの基本は、清潔さを保つことです。日々の歯磨きが正しくできているか、今一度見直してみましょう。
・小さめの歯ブラシで歯を1本1本丁寧に磨きましょう。
・歯と歯の間は歯ブラシだけでは落とし切れないので、デンタルフロスや歯間ブラシも
使いましょう。
・就寝中は唾液の量が減るなどで原因菌が増えやすいので、夜寝る前は特に丁寧に歯を磨きましょう。
歯ヨガで口腔周囲筋を鍛えましょう
食べ物をしっかり噛んで飲み込むためには、舌や口の周りなどの口腔周囲筋が健康であることも重要です。
口腔周囲筋を鍛えると、口周りのたるみやほうれい線なども改善できます。また誤嚥性肺炎予防にも効果があります。
口腔周囲筋を鍛える簡単な体操をご紹介します。
りーえー体操
「りー」と声を出しながら口を横に大きく引っ張り、次に「えー」と声を出しながら、舌を前歯につかないように大きく突き出す一連の動作を10回繰り返します。
舌を回す
口を閉じ、歯茎の外周りを舌でぐるっと一周します。時計回り、反時計回りを5回ずつ行います。
頬をすぼめ、膨らませる
頬を吸うようにギュっとすぼめ、次に大きく膨らませる一連の動作を10回繰り返します。息を止めないで鼻で呼吸しながら行いましょう。
舌を吸い付け、離す
舌を上顎に吸い付けて1分キープし、弾くように「カッ」と音を鳴らしながら上顎から離す一連の動作を10回繰り返します。
さて、あなたの歯は今何本ありますか?1本でも多く自分の歯を守り、80歳になっても20本以上の歯を残すことを目標に日頃から口腔ケアを心がけましょう。
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