top of page
  • 執筆者の写真川﨑

運動習慣と健康について

スポーツの秋、体を動かすにはいい気候になりましたね。人生100年時代と言われ、健康意識向上により平均寿命と健康寿命が毎年延伸しています。


先日、スポーツ庁で4万8千人を対象とした令和3年度体力テストの結果が公開されました。


新型コロナウイルスの影響もあって体力低下の傾向もみられましたが、各年代における運動習慣の年次変化では、65歳~74歳の年代の男性を除く65歳以上のすべての年代において上昇傾向にあり、目標値を満たしていました。


健康状態と体力テストの関係を見ると、健康状態が良好であると意識しているグループほど体力テストの合計点が高く、また体力維持と運動・スポーツの実施頻度との関係を見ると、男女とも体力に自信があると意識しているグループほど、ほぼ毎日、もしくは週1~2日程度の運動・スポーツをしている人の割合が高い傾向にありました。


令和2年度版厚生労働白書に、65歳以上を対象とした1998年から年の2018年の体力テスト合計点の推移が掲載されていましたので、こちらで紹介いたします。


2018年は、男女とも65歳以上いずれの年齢階級においても、20年前の5歳下の階級の水準を上回る調査結果がでていました。歩行速度についても、平成8年~平成18年の10年間で同様に向上しており、若返りが確認されたと報告されています。


また、スポーツ庁の運動・スポーツの頻度と日常生活における充実感の調査では、1週間に運動・スポーツをした日数と幸福感の度合を示すデータが掲載されていました。


0日---43%

1日程度---59%

1~2日---70%

3日以上---76%


運動・スポーツの実施頻度が多い人ほど、日常生活に充実感を感じている割合が高い調査結果が出ています。また、ウォーキングなどの有酸素運動によって幸せホルモンと呼ばれるセロトニンなどの神経伝達物質が分泌され、精神的な落ち着きが得られると言われており、精神にもいい効果が得られると報告されています。つまり運動やスポーツをすることは、心の健康にもいい影響を与えると言えそうです。


もちろん、ウォーキングだけでなく、お家でもちょっとした工夫で筋力アップが期待できます。


・椅子に座って、手の支えなしで立ってみる

・歯磨きしながら、かかと上げをしてみる

・椅子のそばで片足立ちをして、バランスをとってみる

・たまには窓ふき・雑巾がけをしてみる


毎日、無理なく少しずつやれる事を取り入れて秋を楽しみましょう。


閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示

深部体温と熱中症について

体温には、手足など体の中心から離れ外環境の影響を受けやすい「皮膚温」と、脳や臓器など体の中心の機能を守るために一定に保たれる「深部体温」があります。 健康な状態では、深部体温は皮膚温よりも0.5~1℃ほど高く、37℃前後に保たれていますが、それは体内で生命維持や生存活動のた...

頻繁に足がつるときの対応について

おそらく、誰もが一度は足がつるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。 つる部位は、ふくらはぎや足裏が多いと思いますが、突然足がつると痛みが治まるまでしばらく辛いですよね。 足がつる原因は色々ありますが、主なものとしては筋肉の過緊張、脱水(水分・ミネラル不足)、そし...

健康を支える歯を守りましょう!

8020(ハチマルニイマル)運動をご存じですか? 「80歳で20本以上の歯を残そう」という歯の健康を推進する活動です。自分の歯が多いほど食事への満足度が高く、さらには全身へのさまざまな健康効果があると言われています。 成人の歯の数は28本(親知らずを入れると32本)、年を重...

コメント


bottom of page