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  • 執筆者の写真竹内

リンパのはなし

朝晩は気温も下がって虫の声も聞こえ始め、徐々に秋のおとずれを感じる季節となりました。


猛暑の上にマスク生活で、夏のお疲れが出ていませんか?スッキリしない季節の変わり目、少しでも快適に過ごせるように、今回はリンパのはなしをしたいと思います。


よく耳にする言葉ですが、皆さんは「リンパ」と聞いて何をイメージしますか?むくみ・冷え・流れ…といったところでしょうか。


リンパとはリンパ管を流れるリンパ液のことで、毛細血管から出た水分のうち吸収されずに残った組織液(組織間液)をそう呼びます。また、このリンパ液を回収して血管内に戻す役割を果たしているのがリンパ管といわれる管で、全身を巡っています。


リンパは末梢から中心に向って流れ、リンパ管には静脈と同じように弁があり、逆流を防いでいます。また、リンパが流れる力は非常に弱く緩やかなため、さまざまな臓器の動きや周囲にある筋肉の収縮が、ポンプ機能としての重要な役割を果たしています。


つまり、このリンパの流れを良くするには、ちょっと手助けしてあげると良いことがわかります。


手のひらで皮膚を優しくさすったり、リンパ節を軽く圧しながら関節を動かすだけでも驚くほどリンパの流れが良くなります。そして、リンパの流れが整うと、筋肉の質が改善し柔らかく動きやすい筋肉になります。


リンパをさすった後、ゆっくりと筋肉を緩めるようにストレッチすると、リンパの流れが更に改善します。生徒の皆さんがお持ちの「健康づくりテキストブック」(P48の正常なリンパ還流)にさらに詳しく掲載していますので、参考になさってください。


体調不良になりがちな季節の変わり目、使いすぎで溜まった老廃物を放置すると、むくみや冷えを引き起こします。簡単な手入れで全身を巡っているリンパの流れを良くして、スッキリ快適な状態を維持し、それぞれの秋を存分に楽しみましょう。


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